「いま、一平さんとはごく限られた人を除いて連絡がとれなくなっています。開幕戦の最中に違法賭博が明らかになって以来、自宅にも帰っておらず、奥さんと一緒に姿を消しました。現地でも、『一平に弁護士が付いているかどうかもわからない』と報じられています」(在米ジャーナリスト)
これまで大谷翔平(29才)のよき理解者で最高のパートナーとされてきた水原一平氏(39才)が、違法賭博で作った450万ドル(約6億8000万円)の負債を返すため、大谷の銀行口座から盗んで送金したとして、球団から解雇された。当然ながら、今回の件で、その評価は一変した。
「大谷選手の活躍もあって一平さんは世界一有名な通訳と言っても過言ではないほどの知名度を得ましたが、現在アメリカでは彼の“学歴詐称”疑惑まで噴出し、素行だけでなく、経歴にも疑義が生じています」(前出・在米ジャーナリスト)
エンゼルスに大谷とともに在籍していた2017年、MLBの公式ガイドブックには水原氏の経歴について「カリフォルニア大学リバーサイド校を卒業」と表記されていた。
「複数のメディアが大学側を取材したところ、“水原氏が在籍した記録は存在しない”との回答を得たと報じました。また、元プロ野球選手の岡島秀樹さんの通訳を担当した時期についても、間違った情報がまことしやかに広まっているのです」(前出・在米ジャーナリスト)
そうした事態を受けて、3月23日、岡島氏が所属していたボストン・レッドソックスは「報道は誤りで水原はボストン・レッドソックスに雇われたことはなく、岡島秀樹の通訳も務めていません」と異例の声明を出す事態となった。
幼少期に父親の仕事の都合で北海道から移住し、カリフォルニアで育った水原氏。実は、日本球界で通訳として採用されるまでの経歴は定かでない部分も多い。
「20代の頃は料理人の父親の知人のもとでバイトをしたり、カジノディーラーを養成する専門学校に通ったりしており、その後は日本酒の販売営業にも携わっていたそうです。職を転々とし“自分探し”をするような時期もあったようですが、『野球にかかわる仕事がしたい』と一念発起。2012年に北海道日本ハムファイターズの通訳に応募し、採用されました。
外国人選手たちの通訳や生活のサポートを務め、『連絡があれば、すぐに駆けつける』と約束し実践していたので、選手だけでなく、その家族からも信頼を得ていました」(スポーツライター)
その後は大谷と一緒に、誰もがうらやむサクセスストーリーを歩んでいたが、違法賭博に手を染め、一気に人生が暗転した。
「通訳として、ニュアンスを捉える能力は抜群でしたが、性格的にはちょっと抜けているところもあった。大谷選手の広報役も務めていましたが、取材の申請や問い合わせに反応がなく、断りの連絡すらないことに苦労していたメディア関係者も多数います」(前出・スポーツライター)
さらに近年は、通訳以外の“副業”にも興味を示していたという。
「ペットビジネスに関連するSNSを立ち上げていたほか、ブローカーまがいの自称“経営者”と接点があったという話も聞きます。賭博の借金を返済するために、怪しい事業にも手を出そうとしていたのかもしれません」(球界関係者)
複数の職に就いてきた彼の人生の中で最も輝かしい経歴だった「通訳」は一転、最大の黒歴史に変わった。
※女性セブン2024年4月11日号